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M1/M2/M3 90mm高射砲は、アメリカ合衆国にて主要な大型高射砲ないし対戦車砲として運用された火砲であり、著名なドイツ軍の88mm砲と似た運用がなされた。この高射砲は第二次世界大戦から1950年代に地対空ミサイルに代替されるまでアメリカの主要な対空兵器であった。戦車砲としてはM36ジャクソン駆逐戦車やM26パーシング重戦車、いくつかの大戦後の戦車にも用いられている。 == 歴史 == 第二次世界大戦前、アメリカの主要対空高射砲はM1918 3インチ砲(76.2mm L/50)であり、この口径の弾薬は同スケールの火砲に広く用いられていた。類似の兵器がイギリスやソ連にも存在した。これは運用中にいくつかアップグレードが施されており、実験的なT8およびT9型が1930年代に開発され1930年代末に配備される予定であった。 しかし、陸軍はこれではなくさらに効果的な兵器に関心を持つようになり、1938年6月9日に2種類の新型火砲の開発契約を発表した。それは片方は人力装填にて高い仰角を取らせることのできるギリギリの大きさである90mmと、もうひとつは装填補助装置を用いる120mmである。この新型は旧式の3インチの発展型であるT9 3インチ砲より優れていると考えられ、こちらは1938年ちょうどに生産準備に入るところであったがキャンセルされた。1940年、90mm砲の第二の発展型であるT2がM1 90mm高射砲として制式化されその従兄弟はM1 120mm高射砲となった。 数百のM1が完成したころ、いくつかの改良が加えられたM1A1 90mm砲が開発された。1940年後半に製造が開始され、1941年5月22日に制式化が認められた。このM1A1は砲架や砲尾のラマー(砲弾を砲へ押しこむ装置)に改良が加えられた結果、射撃速度が20発毎分に向上した。アメリカ参戦のころには数千が運用可能であり、M1A1は彼らの標準的な対空砲として残りの戦争期間を戦い抜いた。月々の生産数はピーク時で数千門にもおよんだ。 ドイツ軍の88mm砲やイギリス軍のQF 3.7インチ高射砲のようにM1A1は対戦車戦闘に直面したが、他とは違い効果的な射撃ができなかった。1942年9月11日、陸軍は対戦車任務を可能な新型の砲架の開発を命令した結果M2 90mm高射砲が完成し、また、それとは別の10度の俯角をとることができる新型電子補助付きラマー装備の新型砲架も取り入れられた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「M1 90mm高射砲」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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